ラボレポ Vol.4 理想の就活パンプスを考えよう
2015.10.31
靴選びで困っている女性の憂いを晴らして、イキイキとすごしていただくために。より履きやすく、おしゃれで、疲れにくい靴の研究・開発を重ねているのが、このジュリアシューズ・ラボ(通称:ジュリラボ)。
第4回目にあたる今回のテーマは、「理想の就活パンプスを考える」。本題に入る前に、女子大生スタッフの高田さんから「靴を買い換えました」という報告がありました。
「就職活動に合わせてパンプスを買ったのですが、足の痛さに耐えられなくて、革のパンプスを購入しました。今後も活用できるし、修理して使えるから多少は高価でもいいかなって。買い換えたパンプスの方が足へのなじみがいいし、ムレもほとんど気になりません。以前の安いパンプスに比べると、足も痛くなりにくい気がします。
このラボに参加するまでは、パンプスは疲れやすくて痛くなるものだと思っていました。けれど、パンプスについてどんどん知ることで、選び方の良し悪しがわかるようになり、買い換えよう!と思えたんですよね」

この数ヵ月で、靴への見方が変わったという高田さん。このラボでの研究がさっそく役に立ったと知って、所長もなんだかうれしそう。
この日は、前回話し合った「就活パンプスのゆずれないポイント」について、靴作りの観点から見つめ、さらに具体的な議論を進めていきました。
まず、実際に、いろんな素材にふれながら質感などを確認。女子大生スタッフはみんな、質感も見た目も、共に革がいいという意見でした。

革を使用することにより、通気性の優れたパンプスをつくることができます。前回、ゆずれないポイントとして挙がっていたムレを軽減できるので、革素材のパンプスがいい、ということになりました。
「痛くなりにくいこと」という点については、人によって足の形が違うため、この部分が痛くなる、と決めることはできません。
そこで所長は、「痛くなりやすいのはどこ?」と質問。
すると女子大生スタッフからは「指先が痛い」「指の付け根の裏が疲れやすい」「前にすべる」などの意見が出ました。
「かかと側ではなく、つま先の方に体重がかかっているのでしょう。ヒールでかかとが押し上げられているため、どうしてもつま先に重心が傾きやすいのです。歩き慣れていないこと、サイズの問題もあって、前すべりをおこし、つま先側の足裏や指先が痛くなったりするのだと思います。
ジュリアシューズのインソールは、クッション性が高く、足裏への負担を軽減できる作りになっているので、つま先にかかる体重を分散・軽減できます。これを就活パンプスに取り入れてみては?」と所長。
以前、ジュリアシューズのパンプスを女子大生スタッフに履いてもらった際、インソールの感触がいいと大好評。「このインソールを、ぜひ就活パンプスに取り入れたいね」と盛り上がりました。

次に、ヒールの形状について、話し合いました。
「就活パンプスの見た目は、他の就活生とできる限り同じようなデザインがいい」との意見から、履いている人をあまり見かけないウェッジソールは除外されました。
ヒールはあまり高くなく、低すぎることもなく、5.5~6.0mmぐらいが適切かなという意見が数多く飛び出しました。

ヒールの太さや形、パンプスの見た目については、みんながそれぞれ異なる意見を持っていたため、次回までに「女子大生スタッフが考える、理想のパンプス」のスケッチを描いてもらい、それを発表しあうことに。
いよいよ、試作品作りに入っていきたいと思います。