靴選びで困っている女性の憂いを晴らして、イキイキとすごしていただくために。より履きやすく、おしゃれで、疲れにくい靴の研究・開発を重ねているのが、このジュリアシューズ・ラボ(通称:ジュリラボ)。

約1年半に渡り就活パンプスを研究してきた第1期ジュリラボは、今回が最終回。総括として、1回目のミーティングからこれまで、どんな意見が出ていたか、アイデアシートを見ながら、おさらいをしました。

「こんな意見が出てたんだ。」「今だったらこういう視点では見ないなぁ。」「この時はとにかく安いパンプスがよかったんだね。」「まだ就活が始まる前だったから、こういう考え方だったんだね。」

メンバーはみんな、パンプスを見る視点が変わり、今パンプスを買うならこういう選び方はしないだろうと、少し前の自分たちをなつかしんでいるようでした。パンプスを見る目や知識、靴選びの視点が養われていることに、所長も感慨深そうです。

そして、みんなで考えた試作品の最終調整をするために、以前に計測した足型サイズをもとに、女子大生スタッフそれぞれに合うであろうジュリアシューズのパンプスを試履きしてもらいました。

足型サイズのデータを見て、「いつも履いているサイズと、こんなに違いがあるんですか」と驚きを隠せない様子。所長は、こう分析します。

「計測の時に話しましたが、パンプスのサイズを決めるのは、足の長さ、足幅、そして足囲です。このうち、特に足囲が合わないと、締め付けが強く感じられて履きづらくなります。なので、足の長さをジャストサイズよりもワンサイズ大きく変えざるを得ない。本当にサイズより大きかったり小さかったりするパンプスを履いてしまっているので、靴擦れや疲れやすさを覚えることが起こりやすいんです」

数値として見える形になったことで、女子大生スタッフも納得しきりでした。

パンプスを試履きしてもらい、足入れの具合はどうか、締め付けられる部分はあるか、サイズ感はどうかなど、女子大生スタッフ一人一人に細かくヒアリングして、足型のデータを補完していきます。

このデータをもとに調整した試作品を、後日、女子大生スタッフに贈呈するのです。

最後に所長から、第1期ジュリラボ修了証が贈られました。

写真は、後日、完成した「理想の就活パンプス」の試作品。

今回は試作品だったため、四角型のつま先だけは導入できませんでしたが、細身に見えつつゆったり感のある形状に仕上げています。丸型で先へ行くほど細くなっているヒールを使い、つま先から履き口は浅めに。そしてクッション性の高いインソールを採用しました。

女子大生スタッフ一人一人に所長からパンプスが贈られた後、実際に履いてみた感想は「ふだん履きでも使えそう」「シルエットも、ヒールの形もきれい」「フィット感があって、ズレる感覚もない」「つま先がぴちっとしているけど、痛くならない」「履いた瞬間にふわっとやわらかい感触がして、包まれている様な感じ」と、とても好評。所長もうれしそうに、女子大生スタッフの話に耳を傾けていました。

「フィット感と足入れ、疲れにくさを重視して、ジュリアシューズですでに販売しているパンプスをもとに試作しました。第1期ジュリラボはいったん締めくくりますが、今後、このパンプスを使っていく内にもっとこうしたいというのが出てくると思うので、感想や意見を聞かせて欲しいです。これからもジュリラボスタッフ第1期生として、パンプスの開発に関わっていってもらいたいですね」と所長から女子大生スタッフに言葉が贈られました。

第1期ジュリラボはこれで締めくくりとなりましたが、第2期ジュリラボでも、理想の就活パンプスを完成させるためにさらに研究を重ねていきます。そして、就活パンプスだけでなく、足の悩みを抱えているすべての女性の憂いを晴らすべく、研究対象を増やしながら、ジュリラボの活動を継続していきます。